「水のように生きる」――。 中国古典の傑作『老子』にある「上善如水」という言葉。
私は今、ヨーロッパ系の外資企業という、極めて論理的で合理性が求められる環境の最前線に身を置いています。英語が飛び交い、数字と契約がすべてを支配する世界。一見、東洋の古びた智慧など必要のない場所に思えるかもしれません。
しかし、20年の海外営業を経て辿り着いた答えは、その真逆でした。
1. 合理性だけでは、壁を突破できない
ヨーロッパ系企業のビジネススタイルは、非常に美しいロジックで組み立てられています。しかし、現場で対峙するのは感情を持った「人間」です。
- 論理(ロゴス)だけでは動かない局面
- 予想だにしないトラブル
- 文化の壁に阻まれる交渉
そんな時、私を支えてくれたのは、削ぎ落とされた本質を突く中国古典の一節でした。
2. なぜ「上善如水」なのか
水は、四角い器に入れれば四角くなり、丸い器に入れれば丸くなります。 争わず、しかし最も低い場所へと流れ、最終的には岩をも穿つ。
この「しなやかさ」こそが、グローバルという荒波を生き抜くための、私の最強の武器となりました。15年の禁酒を経て、感覚を研ぎ澄ませた先に残ったのは、この「静かなる軸」だったのです。
3. このブログで伝えていきたいこと
この場所では、私がこれまでのキャリアで培ってきた「3つのエッセンス」を融合させ、発信していきます。
- グローバル営業の実践的な知見
- ビジネスに命を吹き込む中国古典の智慧
- 心身を整え、本質を見極めるための習慣(禁酒・マインドセット)
結び
「削ぎ落とした先に、何が残るのか」。 その答えを、皆さんと共に探求していければ幸いです。
玄水

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