本記事は、35年の投資経験と孫子の兵法の教えをもとに、「勝算がある投資先に絞り、インデックス投資で資産と時間を守る長期戦略」を解説します。個別株の失敗経験から学んだ教訓を整理し、NISA・iDeCoを活用した静かな資産形成法や判断力を維持する投資哲学を、初心者から中級者まで実践的に紹介します。
個別株に30年以上取り組んできた私が、長年の試行錯誤の末にたどり着いた結論があります。
株式市場は幾何図形のように予測できるものではない。
市場は人間の複雑な社会・経済活動の反映であり、規則正しく動くものではありません。過去のチャートに規則性を見つけたとしても、それが未来を再現する保証にはならないのです。
私の35年間にわたる個別株売買は、結果として収支ゼロ。時間も精神も消耗し、成果を生まない戦いを繰り返してきました。
孫子が教える「勝兵」と「敗兵」の差
中国最古の兵法書『孫子』にはこうあります。
「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む」
振り返れば、私の以前の投資はまさに「敗兵」のやり方でした。
- 根拠の薄い株をまず買い、後から勝とうとする
- 資金だけでなく、研究や分析に費やした膨大な時間も失う
このやり方では、勝算のない戦いに挑み続けることになります。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』が教えてくれたこと
転機は名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』との出会いでした。
プロの投資家でさえ指数(インデックス)に勝てないという統計的事実を知り、私は自己流の幻想を捨てる決断をしました。
現在はNISAやiDeCoを含むインデックスファンド中心の運用に切り替え、2025年12月現在、その成果は非常に良好です。
これはまさに、孫子の教え「先ず勝ちて而る後に戦う」を投資に応用した結果です。
「戦う(投資する)」前に確認すべきこと
重要なのは、勝算のない戦いを避けることです。
- 確かな根拠のある投資か?
- 低コストで期待値が高いか?
- 他の機会や時間を浪費していないか?
安易に理論を盲信し、勝算もないまま戦いに入ることは、資産だけでなく貴重な時間と精神の損失を生みます。
まとめ:投資は「勝てる場所」に身を置くこと
投資とは、市場を技術でねじ伏せることではありません。勝てる確率が高い場所に身を置くことが、本質です。
孫子の教えに従い、「勝算があるから投資する」というシンプルな方針を守ることは、資産と同時に、何よりも貴重な時間と判断力を守ることに繋がります。
長期投資の本質はここにあります。焦らず、静かに戦略を貫きましょう。
玄水
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